膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防

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膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防

膵臓癌(すいぞうがん)は、男女を問わず、近年増加しています。

しかし、膵臓の位置が体の奥深く(肝臓や胃などの裏側の隠れた場所)にあるため、検査が難しく、特有の症状が現れにくいため、早期発見が難しい、治療困難ながんの一つです。

がん患者の「5年相対生存率」推計62.1%|国立がん研究センターによれば、男性におけるがんの種類ごとの生存率によれば、膵臓がんが最も低い7.9%、女性も膵臓がんが最も低い7.5%となっており、膵臓がんの5年生存率はあらゆるがんの中で最も低いという結果になっています。

膵臓のことを少しでも知ることで、膵臓がんの予防につなげましょう。



【目次】



膵臓の働き

膵臓は、すい液(消化液)の生産とホルモンの分泌という2つの働きを持つ極めて重要な臓器の一つです。

すい液の生産(外分泌機能)

すい液という消化液を生産し、これをすい管の中に分泌して、十二指腸へ送り込む働き。

ホルモンの分泌(内分泌機能)

ホルモンの分泌において、代表的なのが、インスリン(インシュリン)

インスリンには血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を調節する働きがあり、この分泌が減ると糖尿病の危険性が高まります。



膵臓がんの症状

膵臓がんが早期に発見されにくい理由は、自覚症状がなかなか現れず、また、膵臓がん特有の特徴的な症状がないためです。

膵臓がんの症状として共通しているのが、胃のあたりや背中が重苦しい、お腹の調子がよくない、食欲不振やだるさ、体重の減少などがありますが、いずれも膵臓がん特有の症状ではなく、胃腸の調子が悪い程度のもので見過ごしてしまいがちです。

膵臓がんがある程度進行すると、はっきり黄疸が出たり、腹痛も強くなり、背中や腰に痛みが走り、体重の減少といった症状もみられるようになります。

膵臓がんが糖尿病を併発するということはあるため、糖尿病との関係についても注意が必要。

そのため、最近、糖尿病の症状が出てきたという人、あるいは、かねてからの糖尿病が急に悪くなってきたという人などは、早めに膵臓がんの検査を受けてみることをおすすめします。



有名人と膵臓がん

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膵臓がんはなぜ「最悪のがん」だといわれるのか?

1.検査で発見しにくい

膵臓の位置が体の奥深く(肝臓や胃などの裏側の隠れた場所)にあるため、検査が難しいそうです。


2.がんが転移しやすい

膵臓がんの多くは「すい管」に発生しますが、そのすい管はリンパ管や血液とつながっているため、転移しやすいそうです。


3.特徴的な自覚症状がない

膵臓がんが早期に発見されにくい理由は、自覚症状がなかなか現れず、また、膵臓がん特有の特徴的な症状がないためです。

膵臓がんの症状として共通しているのが、胃のあたりや背中が重苦しい、お腹の調子がよくない、食欲不振やだるさ、体重の減少などがありますが、いずれも膵臓がん特有の症状ではなく、胃腸の調子が悪い程度のもので見過ごしてしまいがちです。

膵臓がんがある程度進行すると、はっきり黄疸が出たり、腹痛も強くなり、背中や腰に痛みが走り、体重の減少といった症状もみられるようになります。

しかし、小さな膵臓がんでは腹痛や黄疸などの症状も出ないことがあるため、膵臓がんが見つかった時にはすでに手遅れという場合も多いそうです。


→ 膵臓がんはなぜ「最悪のがん」だといわれるのか?|膵臓がんの5年生存率はあらゆるがんの中で最も低い! について詳しくはこちら


【関連記事】

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膵臓がんの原因

膵臓がんの原因には、不明なところが多く、はっきりと断定されていません。

膵臓がんの原因として現在考えられている原因は、食生活の欧米化や高たんぱく・高脂肪食による肥満、糖尿病、喫煙、慢性膵炎です。

テキサス大の研究グループによれば、米国内での疫学調査の結果、若いころから体格指数(BMI)が25以上の「過体重」だったり、30以上の肥満だったりすると、膵臓がんを発症する危険性が高くなったそうです。


→ 炭酸飲料を多く飲むと膵がんの発症リスクが高まる可能性がある!? について詳しくはこちら



膵臓がんのリスク要因

●タバコ

がんになっても長生きできる生活習慣|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、膵臓がんのリスクを上げる条件として「喫煙」が挙げられています。


●燻製や加工肉、血糖値の上がりやすい食品を多くとる

加工肉を毎日50グラムを摂取すると「がんリスク」18%増|WHOで紹介した世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関によれば、ハムやソーセージなどの加工肉を食べると、がん発症リスクが高まるという発表をしたそうです。


●肥満


→ 肥満が膵臓がんの危険高める について詳しくはこちら


●糖尿病

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、膵臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、膵臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。

膵臓がんに関しては、膵臓はインスリンを分泌する臓器であり、糖尿病の人が膵臓がんになりやすいとは考えやすいですよね。

膵臓の病気と糖尿病によれば、膵がんができると、糖尿病を発症したり血糖のコントロールが急に悪くなったりすることがあります。

日本膵臓学会の報告によると、膵がんの方の既往歴の中で糖尿病が18%と最も頻度が高いのです。

2センチ以下の比較的小さな膵がんでも糖尿病の悪化が8%の患者さんに認められていますので早期診断のためにも糖尿病への注意が重要です。

最近、糖尿病の症状が出てきたという人、あるいは、かねてからの糖尿病が急に悪くなってきたという人などは、早めに膵臓がんの検査を受けてみることをおすすめします。


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●膵炎

膵臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)によれば、膵臓でインスリンを作るβ細胞が、膵臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

また、脂質異常症高脂血症)はすい炎の原因となっています。

高脂肪・高カロリー食によって中性脂肪が増えると、膵臓に負担がかかり、すい炎を引き起こす原因になると考えられるからです。


→ 膵炎|急性すい炎の症状・原因・食事 について詳しくはこちら


●アルコール

飲酒は60以上の病気やケガの原因になりうる−WHOによれば、アルコールは消化やホルモン機能を担う膵臓にも影響が出ることがわかっており、男性では急性膵炎の30%、慢性膵炎の65%が飲みすぎが原因で起きるそうです。



膵臓がんの治療・手術

膵臓がんの治療の基本は、外科手術による腫瘍の切除です。

ただし、膵臓がんの進行具合によっては、切除による回復が難しい場合もあります。

手術後は、化学療法や放射線照射が中心の治療となります。

ご自分にあった治療法を選択するためにも、詳しくは、専門医に相談しましょう。

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膵臓がん予防法

血糖値のチェック

膵臓がんの早期発見に役立つその鍵は「血糖値」。

ポイントは、血糖値が理由がないのに急上昇すること。

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、膵臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、膵臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。

膵臓がんに関しては、膵臓はインスリンを分泌する臓器であり、糖尿病の人が膵臓がんになりやすいとは考えやすいですよね。

膵臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)によれば、膵臓でインスリンを作るβ細胞が、膵臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

このことは、がんの初期から現れるということですので、膵臓がんの前兆・初期症状として捉えるといいかもしれません。


→ 糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動) について詳しくはこちら


→ 血糖値を下げる食品・方法 について詳しくはこちら


定期的な検査

膵臓がんの原因はいまだ不明な点が多いため、はっきりとした予防法はないといえます。

そのため、まずは定期的な検査による早期発見が重要です。


肥満・膵炎改善のため、生活習慣の改善(禁煙・食事の改善・運動)

定期検査以外で膵臓がんを予防する方法としては、現在、膵臓がんの原因として考えられている健康的な生活習慣、特に食生活の改善もおすすめです。

●タバコも発がん性物質であるといわれているため、できるだけ喫煙を止めること。

●ストレスをためこまないように適度な運動を行い、規則正しい生活を心がけましょう。

脂質異常症高脂血症)もすい炎の原因となります。

それは、高脂肪・高カロリー食によって中性脂肪が増えると、膵臓に負担がかかり、すい炎を引き起こす原因になると考えられるからです。

膵臓がんに関係があるとされる食生活の欧米化、高たんぱく・高脂肪食・高塩分食は避け、栄養価の高い食品を選ぶことも大切です。


青魚(DHA)

膵臓がんを早期発見する「尾道方式」とは?|5年生存率、全国推計の3倍によれば、青魚に含まれるDHAを多く摂取すると、膵臓がんの発症リスクが減るそうです。

オメガ3脂肪酸の中でもDHAの消費量が多い人では、膵臓がんを発症するリスクが低いという結果が出たそうです。


コーヒー・緑茶

コーヒー・緑茶で死亡リスク減|国立がん研究センターによれば、コーヒーや緑茶を日常的によく飲んでいる人は、そうでない人に比べて死亡するリスクが低いそうです。

コーヒーを飲む量を増やした人は、糖尿病にかかりにくくなる!?によれば、コーヒーを飲む量を増やした人は、同じ量のコーヒーを飲み続けている人よりも成人で発症する糖尿病(2型糖尿病)にかかりにくくなるそうです。


抗酸化食品

近年がんの発生要因とされている「活性酸素」を抑える物質を多く含む食品を摂ることも予防法の一つとして考えられています。

抗酸化食品(抗酸化力のあるビタミンA・β―カロチン・C・E・B群やポリフェノール、カロチノイド、イソフラボンなど)を多く含む食品としては緑黄色野菜・果物などがあります。


→ 抗酸化食品(抗酸化物質を多く含む食品)について詳しくはこちら


また、抗酸化酵素の材料となる良質のたんぱく質を多く含む食品と酵素を補助するミネラルを多く含む食品を摂るようにしたいですね。

健康的で規則正しい、ヘルシーな生活、食生活を心がけて膵臓がんを予防しましょう。



実際の膵臓がんについては、専門医の受診をおすすめいたします。


→緑黄色野菜不足など栄養バランスが気になる方に

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