睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・治療法・予防・チェック


睡眠時無呼吸症候群(SAS)

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

Apnea del sueno

by COM SALUD Agencia de comunicacion(画像:Creative Commons)

「いびきをかいて、急に呼吸が止まる」といわれたことがある。

日中に強い眠気に襲われることがある。

そんなあなたは「睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)」かもしれません。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・チェック・治療法についてまとめました。



【目次】



睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、簡単に言うと、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気のことを言います。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合です。

睡眠時無呼吸症候群は、「SAS(Sleep Apnea Syndrome)」とも呼ばれます。




睡眠時無呼吸症候群(SAS)の種類

閉そく型

首回りに脂肪が付いたり、舌が大きいなどの理由で気道がふさがる。

ほとんどの患者が閉塞型。


中枢型

呼吸中枢に障害があって起こる


混合型

閉塞型と中枢型、両者の混合



睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状

睡眠時無呼吸症候群の自覚症状としては、日中の眠気ですが、周囲からはいびきがうるさいといわれることがあります。

  • 大きないびき(いびきがうるさいと言われる)
  • 眠っている間に呼吸が止まる
  • 日中の眠気
  • 熟睡感がない(よく眠れた感じがしない)
  • 起床時に頭痛やだるさを感じる
  • 睡眠中に何度も目が覚める



睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因

通常は睡眠中も鼻や口から入ってきた空気が喉を通っていきますが、何らかの原因でのどが狭くなり、空気が通りにくくなると、抵抗が起こり、「いびき」が起こります。

そして、完全に閉塞(ふさがってしまう)すると、「無呼吸」になります。

のどが狭くなる原因としては主に2つ。

1.肥満で首周りに脂肪がついてしまった

首回りに脂肪が付いたり、舌が大きいなどの理由で気道がふさがってしまいます。

2.あごが小さい

睡眠時無呼吸症候群といえば、太っている人を想像する人も多いかと思いますが、それほど太っていなくても、睡眠時無呼吸症候群になることがあります。

それは、あごの小さな人や顎が後退している人です。

あごが小さい人や後退している人などは骨格の影響から、気道が狭くなりやすく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)はメタボリックシンドロームと関係がある!?によれば、日本人の睡眠時無呼吸症候群患者の約30%は非肥満者なのだそうです。


更年期の女性も注意

睡眠時間5時間以下は糖尿病リスクが5倍高い|良い睡眠のための食べ物・ストレッチ(白濱龍太郎)|ジョブチューンによれば、睡眠時無呼吸症候群を注意すべきなのは肥満の人だけではなく、40代後半の女性も要注意なのだそうです。

女性は更年期に入りプロゲステロン(女性ホルモン)が少なくなることと加齢によって喉や首の筋肉が弱って気道が狭くなることによって、睡眠時無呼吸症候群になるリスクが高くなるそうです。



睡眠時無呼吸症候群(SAS)になると病気のリスクが高くなる!

心筋梗塞

睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。

トーマスジェファーソン大学の研究によれば、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、急激な血圧変化などが改善されることによって、ナースコールの回数が減るそうです。

【関連記事】

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!?


糖尿病

また、糖尿病や脳血管障害などの合併症も懸念されています。

睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、糖尿病患者の血糖コントロールがうまくいかなくなると、睡眠の質が低下し、不眠などの睡眠障害が起きることが、大阪市立大学大学院のグループの研究により明らかになったそうです。

糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?で紹介した大阪市立大の稲葉雅章教授らのグループによれば、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害(血糖値動脈硬化)を予防できる可能性があるそうです。

2型糖尿病患者の多くが睡眠障害を併発しているそうです。

睡眠不足がすべての原因とはいえないでしょうが、睡眠不足をもたらす生活習慣によって、太りやすくなり、肥満の原因となったり、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが考えられます。

徹夜をする子供は糖尿病のリスクが高まる?によれば、睡眠時間を毎日6時間、あるいはいつもより1時間でも多く睡眠をとった場合は、インスリン抵抗性が9%改善されたそうです。


メタボリックシンドローム

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームとの合併率は高いそうです。

メタボリックの原因は、肥満であり、特におなかにたまる内臓脂肪が危険因子であり、また睡眠時無呼吸症候群の原因も、肥満によって上気道に脂肪がたまることで気道が狭くなり、無呼吸を起こしています。

メタボリックシンドロームは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞などの心血管病の危険因子となることが知られています。

そして、睡眠時無呼吸症候群によって、さらに心筋梗塞などのリスクが高くなってしまうのだそうです。


緑内障(正常眼圧緑内障)

睡眠時無呼吸症候群の患者は健常者と比べて緑内障になるリスクが約10倍高いそうです。

北海道大学の研究グループによれば、睡眠時無呼吸症候群の患者は発作時に気道が閉塞して息が吸い込めなくなるために胸腔内の圧力が下がって眼圧が下がることがわかったそうです。

緑内障とは、目が正常な機能を保てる「適正な眼圧」以上の眼圧のために、視神経が障害され、視野が欠けてくる病気ですが、日本人には正常眼圧緑内障が多い!?で紹介した日本緑内障学会が岐阜県多治見市で40歳以上を対象に行なった調査によれば、緑内障と診断された人は約5.8%で、そのうちの6割が眼圧が正常範囲であるにもかかわらず、緑内障になっている「正常眼圧緑内障(NTG)」だったため、眼圧以外に何らかの原因があることが考えられます。

無呼吸発作が起きると、眼圧が下がると同時に血中酸素飽和度も下がることがわかったため、睡眠時無呼吸症候群の患者は、低酸素状態などの眼圧上昇以外の仕組みによって視神経障害が引き起こされるという可能性があるそうです。

正常眼圧緑内障 について詳しくはこちら


睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査

SASかどうかを調べるには検査が必要になります。

簡易検査

簡易検査とは、自宅でできる方法で、体内の酸素飽和度を測定する機器を指先に装着し、腕に小型の機器をはめて一晩休み、検査メーカーに郵送して、検査をしてもらう方法です。


ポリソムノグラフィー(PSG)

簡易検査で陽性となった場合は、さらに詳しく診断を行なうために、「ポリソムノグラフィー(PSG)」という本検査を行ないます。

ポリソムノグラフィー(PSG)とは、指先につける機器だけではなく、心電図や脳波、鼻や口の気流測定、いびき音の測定、腹部の動きなどを見るセンサーなどを装着して、一晩休むという検査方法です。


【参考リンク】

睡眠時無呼吸症候群|千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学



睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療

減量・ダイエット

肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。


睡眠前の深酒に注意

アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。


横向きに寝る

軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。


腰枕

ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。

パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。


ベッドの頭側を高くする

体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。


鼻腔拡張テープ

テープを鼻の外から貼ることで、鼻の穴を広げます。 ※医療機器ではない

【メリット】

  • 比較的安価に使える
  • 簡単に入手できる

【デメリット】

  • 咽頭・喉頭(鼻の奥からのど)が原因のイビキ・無呼吸には効果がない
  • 貼り付け部分の皮膚のかぶれなどのリスク


マウスピース

中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。

【メリット】

  • 保険適用となる場合がある
  • 軽量
  • オーダーメイド

【デメリット】

  • オーダーメードのため作成に時間が掛かる
  • 歯のない方は適応外
  • 下あごに痛みが出る場合がある
  • 毎日メンテナンスが必要
  • 眠りにくい


CPAP療法

中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。

【メリット】

  • 保険適用となる場合がある
  • 効果が出やすい

【デメリット】

  • 電源が必要
  • 本体が1kg程度と大きく、ホースやマスクが必要
  • 装着した状態での飲食や会話は不可能
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 眠りにくい
  • 顔にマスクの跡が残りやすい


ナステント

「ナステント」とは、緊急救命時の気道確保の手法を応用し、鼻にソフトなシリコーン製の柔らかいチューブを挿入することで気道を確保するという発想で作られた治療器具です。

チューブ状の医療デバイスを、使用者自身で、鼻から口蓋垂(のどちんこ)まで挿入することで、空気の通り道をしっかり確保できます。

そのため、空気の通り道が狭くなることで起こる「いびき」や空気の通り道が閉塞してしまうことで起こる「無呼吸」を回避することで、呼吸をサポートできるのがナステントです。

メディアも注目していて、「ニュース シブ5時」(NHK)、「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(テレビ東京)、「サタデープラス」(MBS)、「はやドキ!」(TBS)などで快眠グッズとして紹介されています。




実際の睡眠時無呼吸症候群(SAS)については、専門医の受診をおすすめいたします。


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