鉄分不足による貧血の怖い症状
1.妊娠できなくなってしまう
鉄分が不足
⇒卵巣に影響
⇒鉄分が不足すると妊娠を維持させる黄体ホルモンの分泌が低下する
(黄体ホルモンには子宮を妊娠しやすい状態に持っていく働きがある。)
⇒妊娠できなくなる
- 貧血が不妊や流産の原因になる場合もある。
- 若い女性の中には貧血が原因で生理不順になっている場合も多い。
- 鉄分を補えば数ヵ月〜半年でその症状が改善される可能性もある。
- 産婦人科の先生も不妊の女性が来た場合は鉄欠乏がないかをチェックする。
2.皮膚にカビが生えてしまう
鉄分が不足
⇒白血球に影響
⇒鉄分が不足すると、白血球が作られない・病原体への攻撃力が低下
⇒インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる
- 貧血でインフルエンザワクチンの効果が得られない可能性もある。
- 体には常にカビ等が付着しているが、白血球がカビの増殖を抑制してくれている。しかし、鉄分不足になると、白血球が作られず、また病原体への攻撃力が低下するため、カビの増殖につながる。
- カビが体の深部までに入り込むと肺炎等(肝臓に膿のたまり)を発症する場合もある。
- カビの治療の他に鉄分も補わないとすぐに再発する可能性がある。
3.手足にムカデが這っている幻覚が起こってしまう
鉄分が不足
⇒神経伝達物質に影響
⇒神経の信号が正常に伝えられなくなる
⇒触れていないのに常に触れられている感覚に
- 人によっては針で刺されたり、なぞられる等の幻覚症状が起こる。
- 妊婦は胎児に鉄分を分け与えるため貧血になりやすい。
- ムズムズするなど軽度の症状も含めると、妊婦の5人に一人にこの症状が見られた。
- この症状は夕方〜夜間に強く起こるため、場合によっては睡眠障害になることもあり、更に酷い場合は、うつ病で自殺することもある。
- 患者の中には座っていられず立ったまま仕事をしている人もいる。
- 鉄分不足で勉強に集中できず、成績が落ちている場合もある。
4.固形の食べ物が飲み込めなくなってしまう
鉄分が不足
⇒食道に影響
⇒食道の粘膜の細胞が増えなくなる
食道の粘膜の細胞は、食べ物の刺激で剥がれ落ちており、常に増殖するために鉄分が必要となる。
⇒食道が萎縮し、固形物を飲み込めなくなる
- 最悪の場合、金属の筒を通す等の手術でしか治らないこともある。
- 貧血の人に「そういえば(食べ物の)飲み込みが悪い」という人が多い。
- 症状が軽い場合は、鉄分を補えば数ヵ月で落ち着く可能性もある。
5.土を食べるようになってしまう
鉄分が不足
⇒脳に影響
⇒味の好みが変わってしまう
⇒歯切れのよい音の出る食べ物を好む傾向が出てくる
- 氷を好んでボリボリ食べている人は貧血の可能性が高い。他には、種などポリポリ音の出るものを食べる。
- 症状が悪化すると(=異食症)、歯ごたえを求めて鉄の鍋をかじることもある。
- 貧血の人の中には絵の具・工作用のり等を好んで食べる人もいる。
- 貧血の人の中にはガソリン臭を好む人がおり、外国では一トンのガソリンを飲んだ重度の貧血患者の報告もある。
- 鉄分を補うと、数ヵ月でそのような症状が消える場合が多い。
■鉄剤を飲む場合の注意点
- 副作用が強いのは、胃部不快感。鉄剤で胃に不快感が出る場合は、一緒に胃薬を飲んだほうが良い。
- 鉄剤を長期に渡って投与するのは害のほうが多いという報告がある。
- 鉄剤を飲む場合は医師に相談し、フェリチン値(血液中に貯蔵されている鉄の量)を測るほうが良い。
- フェリチン値が高い場合には、貧血の症状があっても、鉄分を補ってはいけない。
- 健康な人の場合は、鉄分が不足すると貧血が起こるのですが、C型肝炎/NASHの場合は、鉄が過剰に貯まる(=鉄過剰:肝臓にたまった鉄が酸化する⇒肝臓に炎症を引き起こす)ため、C型肝炎/NASHの患者さんの場合には、鉄の摂取を制限します。⇒6mg/日以下に抑える
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