■αリノレン酸が脂肪を燃やすのはなぜ?
エゴマに含まれるα−リノレン酸には、肝臓の遺伝子を刺激して、中性脂肪を減らす作用があるということが遺伝子の研究によって明らかになりました。
中性脂肪は高脂血症や動脈硬化の原因となるだけでなく、下腹につきやすい余分な脂肪に変わりやすいものです。α−リノレン酸は肥満や高脂血症の解消だけでなく、糖尿病や高血圧などの予防・改善に役立つと考えられます。
もう少しα−リノレン酸の働き・効用について説明します。
ここで大事になってくるのが、肝臓の細胞核にある遺伝子である「PPARα」(ピーピーエーアール アルファ)です。「PPARα」は、脂肪をエネルギーとして使うか、蓄積するかを決めて、体の働きを切り替えるスイッチのような役割をしています。
エゴマのα−リノレン酸は「PPARα」に刺激を与えて、「脂肪をエネルギーとして使う」というほうにスイッチを切り替えさせます。
すると、脂肪を分解する肝臓のリパーゼという酵素や、脂肪酸と酸素を結びつけて燃やすベータ酸化系酵素が活性化されます。そして、脂肪が細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアに送られて、脂肪酸が燃やされ、中性脂肪が減少するのです。
また、α−リノレン酸はPPARαと拮抗して中性脂肪やコレステロールを蓄積する信号を出している遺伝子「SREBP1」(エスアールイービーピーワン)に作用して、その働きを抑えることもわかっています。
つまり、エゴマに含まれるα−リノレン酸は、脂肪を燃やしやすく、また蓄積しにくい状態に、遺伝子の働きを導いてくれます。
【参考文献】「健康」7月号、2004年、p82
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